集団討論での自己紹介 事前準備のポイントとNG事例集

市役所の集団討論では、企業のグループディスカッションのように自己紹介をする時間を設けているところはあまり

ないと思います。集団討論では、採用担当者から、「討論中はそれぞれAさん、Bさん、Cさん、Dさんと呼んで下さ

い」と指示されるか、または討論中に自己紹介をするかを任されます。

ただ、最近では企業にならって、自己紹介の時間が討論の前に設定される自治体もあるようです。

学生生活の中では、あらたまって自己紹介をする機会がないので、

「何を言えばよいか分からない」

「とにかく緊張する」

「前の人が笑いをとっていて、真っ白になった」

という人も多いと思います。

しかし安心して下さい。

自己紹介は事前に準備しておけば、何も恐れることはありません。それどころか、自己紹介が上手に出来ると、集団

討論も成功しやすくなります。今回は、その自己紹介のポイントについて解説していきます。

 

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1:押さえておきたい自己紹介の内容はこの4つ!

自己紹介はそのグループの雰囲気をつくる大事なステップであるとともに、メンバーを味方にする大事な機会です。


さらに、声を出すことにより、集団討論に入る前のウォーミングアップ効果が得られます。

このように、自己紹介は集団討論において大事な要素であることから、焦って、台無しにしないよ

うに、事前に言うことを準備しておくことが必要です。

くれぐれもそのときに何を言うのか考えないようにしましょう。

自己紹介はひとり1分以内と考えておいてください。

時計回りで順番に自己紹介をおこなっていくことが多いです。

では、何を言えばよいのでしょうか。

自己紹介で話すのは下の4つです。

 

①名前

②大学・学部

③個性が伝わるエピソード

④意気込み

 

まず①の名前は

「山田太郎と申します」

のように、シンプルに言いましょう。メンバーがメモしやすいようにゆっくり言ってください。とくに、名字につい

ては、集団討論で呼ぶ際に使いますから、必ず伝わるようにしましょう。珍しい名字であれば、

「海仙太郎と申します。海に仙人の仙でかいせんと申します。」

のように分かりやすく伝えてください。

 

②の大学・学部については、

「○○県の○○大学で、経済学部に所属しています。」

と言いましょう。

採用担当者から、とくに指示がなければ、

「千葉県の大学で、経済学部に所属しています。」

のように、大学名を言わなくてもかまいません。

大学名を言わないよう指示される場合がありますので、注意してください。

 

 

③の個性が伝わるエピソードですが、趣味や自分の好きなこと等、下に挙げるものの中で、最近あった笑える出来

事、驚く出来事等を紹介してください。

その際は

「自分の趣味は○○+おもしろい、驚くエピソード」のような形で話しましょう。

 

趣味、特技、好物、出身地、性格、容姿、好きな○○、嫌いな○○、休日の過ごし方、マイブーム、好きなスポーツ等

 

例えば、

「体が大きくて、ラグビーとかやってそうに見られますが、実は手芸が趣味で、トートバッグとか服とか自分でつく

ってます。」

「ロボット掃除機が好きで、一人暮らしなのに、3台持ってます。せっかく東京へ来たので、秋葉原で4台目を物色

しようと思います。」

「出身地も大学も○○県でずっと田舎で生活してきました。テレビで見る東京のタピオカジュースに憧れていたの

で、帰りに飲みたいと思っています。」

「稲の研究をしてるのですが、先日、山の田んぼでひとりで調査していたら、猿に囲まれてしまい、警察を呼んでし

まいました。」

 

このように個性が伝わりやすいエピソードを紹介する理由は以下のとおりです。

ひとつは、情景が頭に浮かび、記憶に残りやすいからです。

自己紹介の段階から評価の対象になっている場合は、採点者の記憶に残りやすいです。

もうひとつは、雑談をしているような感じで、グループの雰囲気がよくなるからです。

自己紹介で一番大事といっていい部分ですので、色んなエピソードを考えておきましょう。

 

④の意気込みについては、
「集団討論は緊張しますが、グループに貢献できるよう、頑張りたいと思いますのでよろしくお願いします」
のように、意気込みを伝えましょう。

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2:NGな自己紹介

①話が長い


次から次へマシンガントークするのはやめましょう。

とくに、話がすきな人は要注意です。

話がうけていると勘違いし、気分よく話してしまう痛い人がいます。

これは自己紹介だけでなく、集団討論中に意見を言うときも同じです。

話が長いと、話が振ってもらえなくなる可能性が高くなるので注意しましょう。

逆に、司会をして、集団討論をコントロールしようと思っている人は、話の長い人には質問の仕方

を工夫したり、途中で制止したり、話を振る回数を制限したり、策を考えておきましょう。

とにかく、自己紹介は1分以内で終わるようにしましょう。


②テンションが高く、速い

緊張のあまり、興奮しすぎて、早口でしゃべるひとがいます。

テンションが高いと、聞いているひとが疲れますし、しゃべるのが速いと、名前がメモれません。

適度なスピードをこころがけましょう。


③名字しか言わない

下の名前まできちんと言いましょう。

就職活動では、フルネームを名乗りましょう。


④自慢する

自慢になるようなエピソードは話さないで下さい。例えば

「車が好きでレクサス2台持ってます」

「旅行が好きで、100カ国くらい行ってます」

こんなこと言われても、親近感わきませんよね。


⑤何の役割をしたいか言う

「私は集団討論が苦手なので、タイムキーパーをしようと思っています」

のように、役割分担を自己紹介でやろうとする人がいますが、オススメしません。

やりたい役割があるのは分かりますが、自己紹介で布石を打つと、印象が悪くなります。

役割分担を話すときに、それはやりましょう。


⑥専門用語をやたら多く言う

「私の専門は○○学で、○○波の○○のデータをとっており、これは○○大学の山田教授のチームと・・・・・」

専門用語等、聞いても分からない言葉を使うのはやめましょう。

聞いていて疲れますし、自慢しているようにみられます。

もし話をするなら、

「私は○○というのを、毎日、地下100メートルの実験室で一人で研究しています。これが解明されると、日本の

全てのエネルギーをまかなうことが出来ると言われており、地下100メートルで音楽を聞きながら毎日孤独に耐

えています。今日はひさしぶりに、人間と話すことができてうれしいです」

のように、分かりやすく、興味をひきやすいように伝えましょう。


⑦相手の目を見ない


目を見て話さないと、印象が悪いです。

自己紹介中に、みんなの目を順番に見ましょう。

人の目を見るのが苦手な人は、人の目、机の上を交互に見るとよいです。

また、特定の人ばかり見るのはやめましょう。


⑧声の大きさ


声が小さすぎて聞こえなかったり、逆に体育会系のように大声で威圧したりするのはやめましょう。

適度な声で落ちついて話しましょう。


⑨落ち着きがない


髪をさわる、びんぼうゆすりをする、ひじをつく、顎をさわる、ペン回しをする・・・心当たりある人はやめましょ

う。これは話しているときも、聞いているときもです。落ちつきや自信がないように見えます。

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3:練習方法

オススメの練習方法はぬいぐるみを4体とスタンド型の小さな鏡を一つ置いて、練習する方法です。

ぬいぐるみがない人はUFOキャッチャーでとってくるか、メルカ等等で買ってきましょう。

上で解説した、自己紹介の4つの内容は、事前に作成し、プリントアウトしておきましょう。

覚えるまでは、プリントアウトした文章を見て大丈夫です。

完全に覚える必要はなく、だいたい同じ内容を言えるようになれば問題ありません。

ぬいぐるみの顔を順番に見ながら自己紹介し、最後に、鏡で自分の顔をみて笑顔が出来ているかチェックして下さ

い。

毎日2回練習すれば、1週間で上級者になれるはずです。

 

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4:まとめ

・集団討論の自己紹介はそのグループの雰囲気をつくる大事なステップであり、且つ、メンバーを  
 味方にする大事な機会。事前に準備をしておきましょう。

・自己紹介では名前、大学・学部、個性が伝わるエピソード、意気込みを伝えましょう。

・NGな自己紹介をすると、メンバーからの信頼を失いますので気をつけましょう。

・集団討論の自己紹介の練習を自宅でぬいぐるみと1週間しておきましょう。

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